ゆうのオススメライトノベル、ゲーム、アニメ雑記

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ダークファンタジー《されど罪人は竜と踊る》本日のオススメライトノベル

さて、記念すべき一記事目ということで、僕がライトノベルにハマるキッカケとなった作品から紹介させていただこうかと思います。

 

タイトルにもある通り、今回紹介する作品は浅井ラボ先生著、《されど罪人は竜と踊る》です。

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テレビアニメ化も遅ばせながらされている作品なので、ご存知の方も多々いると思います。しかし原作は2003年連載開始ということもあり、今から原作に手を出すのは……と戸惑っている人もいるかと思います。その背中を押せればと。

 

さて今回紹介させていただく《されど罪人は竜と踊る》、通称《され竜》は、ジャンルとしてはファンタジーとSFを混ぜ合わせたような世界観を持っています。基本的なイメージはファンタジーなのですが、この作品に登場する《咒式》、所謂魔法のようなものには科学的な説明がなされており、それを扱う者達《咒式士》がいます。

 

そんな《咒式士》の中でも《到達者》と呼ばれる、最高位の《咒式士》である二人の主人公ガユスとギギナを取り巻くお話であります。

基本的な語り部であるガユスは彼女を愛しているのに女遊びをやめられないへたれ赤毛眼鏡の屁理屈こき。

もう一方のギギナは家具に対して狂気的なまでに愛情を注ぐ、銀髪超絶美形の戦闘馬鹿。ちなみに二人の仲は最悪です。

 

そんな二人ですが、一応はコンビで事務所を構えて仕事をしています。罵り合ったりふざけ合ったり殺し合ったりしながらも、戦闘時には中々のコンビネーションを発揮して格上相手だろうと向かっていきます。向かって行かざるを得ない状況が多い、といった方がいいですが……。

 

さて、先述した通り最高位の《咒式士》である二人ですが、作中においては決して無造作に強い、といえる存在ではありません。特にガユスの方は顕著であり、他の登場人物と比べると単体ではむしろ弱い方に入るのではないでしょうか。

 

優秀で知識豊富、頭は回るのですが、これといって飛び抜けたものを持っているわけではありません。性格は恐ろしく捻くれていますが、《咒式士》としてはある意味真っ当に優秀である、といった感じ。

基本的に飛び道具として《咒式》を扱い、直接的な近接戦闘をすることはほとんどありません。後方支援役ですね。

 

逆にギギナはといえば、竜を屠ることを生業とする《ドラッケン族》と人間のハーフで、近接戦闘を主体とするスタイルです。長大な刀を武器に、竜でも何でも切り掛かって行きます。こちらは単純な戦闘力では作中でも上位に入るかもしれないですが、如何せん戦う相手が化け物揃いなので飛び抜けて強い、と感じられる場面はやはり少ないかと思います。

 

 

さて、そんな二人が紡いでいく物語ですが、特徴は何といってもその文章量。作品の八割はモノローグであるといって過言ではありません。“ライト”ノベルとは名ばかりの、ヘヴィーノベルといった方が正しいような作品です。

重厚な文章──というよりは、膨大な化学式とその補足説明が目立ちます。世界観としてはファンタジー要素が勝りますが、モノローグではSFのようですね。決して読みやすい文章とはいえませんが、主人公二人や登場人物との掛け合いは軽快で、また捻くれており、そこまで苦痛に感じるものではないと思います。

 

また、表現方法も独特なものが多いです。言い回しが回りくどいのではなく、ちょっと他では見ない単語をサラッと混ぜてきます。颶風、とか中々他のライトノベルでは見かけません。

 

そんな圧倒的文章量と一風変わった表現で紡がれるダークファンタジーされど罪人は竜と踊る》、ちょっとそこらの有り触れたライトノベルに飽きてきた人には最適な作品だと思います。腹の奥にドスンと落ちるような作品をお探しの方は、是非ともお手に取ってみてください。個人的に、アニメよりも原作のライトノベルの方が面白いと思いますので、アニメで敬遠していた方も一度書店にて覗いていただければ幸いです。

 

 

 

PS.初めて記事を書きましたが、如何でしたでしょうか?

正直かなり冗長になってしまい、うまく紹介できなかったように思います。よろしければご指摘、アドバイス等いただければと思います。

また、こちらの記事で興味をお持ちいただき手に取ってくださった方は、作品の感想等も教えてくださると幸いです。

 

 

 


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